春の霞(かすみ)と朧月夜(おぼろづきよ)

240217

最近「光る君へ」の影響もあって「あさきゆめみし」を読み返してる。

「朧月夜(おぼろづきよ)」っていう名前がキレイだなあ、雅だなあ・・と思う。

他にも、夕顔、薫、浮舟、雲居の雁、夕霧・・と、みんな名前が美しいねえ。。

 

で、調べてみると、秋は霧(きり)で、春は霞(かすみ)というらしい。へえ。

その春の霞(かすみ)が夜になると朧(おぼろ)になり、月にかかるのを朧月(おぼろづき)というそうな。

朧月夜、六の姫は、春の夜に生まれたのかな~なんて。

 

そうなると、おぼろうどんとかおぼろこんぶって、風流な名前だよなー。。最初に名付けた人のセンスすてき。。

 

あと、大江匡房(おおえのまさふさ)の歌に「かすみ」が出てくるけど、「かすみよ、桜を隠さないで」って言ってるから、「あ、ほんとだ、かすみは春なんだな」と分かる。

こんな風につながっていくのが楽しいんだよね。

 

73. 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ / 前中納言匡房(さきのちゅうなごんまさふさ)

(読み)たかさごの おのえのさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなん

(訳)高い山の峯に桜が咲きました。里山のかすみよ、どうか立たないでおくれ、あの桜が隠れてしまうから。

 

大江匡衡(まさひら)=赤染衛門





大江匡房(まさふさ)73「たかさごの」





大江広元(ひろもと)源頼朝の側近。公文所(→政所)別当。

で、さらに毛利元就にもつながるらしい。