あのキリッとした赤染衛門様なら道隆に歌送ってそう~。「光る君へ」

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「光る君へ」でもう道隆が亡くなっちゃったから、赤染衛門の百人一首の歌のシーンはもう出てこないね。。

赤染衛門の妹が、道隆を待ってたけど来なかったから、妹の代わりに「寝ずに待ってたんですよ。」ってチクリという歌を送るんでしょ。

 

ドラマに直接は描かれてなかったけど、、あのキリッとした赤染衛門様なら、あるある~~めっちゃ送ってそう~って思った。

こういうのが楽しいねー。

 

最近、赤染衛門様出ないなー。さみしいなー。

あ、でも、まひろが彰子さまに仕えるときに、もしかしたらまた出てくるかも?

そうだったらいいな。

恋多き和泉式部は出るのかなー。出てほしいなー。

 

赤染衛門の歌はこちら。

59. やすらはで 寝なましものを 小夜ふけて かたぶくまでの 月を見しかな / 赤染衛門

やすらわで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな

(訳)あなたが来ないと分かっていたら、ためらうことなく寝てしまったのに。あなたを待っているうちに夜がふけて西の空にかたむいて沈んでいく月をみたことです。

 

 

春の霞(かすみ)と朧月夜(おぼろづきよ)

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最近「光る君へ」の影響もあって「あさきゆめみし」を読み返してる。

「朧月夜(おぼろづきよ)」っていう名前がキレイだなあ、雅だなあ・・と思う。

他にも、夕顔、薫、浮舟、雲居の雁、夕霧・・と、みんな名前が美しいねえ。。

 

で、調べてみると、秋は霧(きり)で、春は霞(かすみ)というらしい。へえ。

その春の霞(かすみ)が夜になると朧(おぼろ)になり、月にかかるのを朧月(おぼろづき)というそうな。

朧月夜、六の姫は、春の夜に生まれたのかな~なんて。

 

そうなると、おぼろうどんとかおぼろこんぶって、風流な名前だよなー。。最初に名付けた人のセンスすてき。。

 

あと、大江匡房(おおえのまさふさ)の歌に「かすみ」が出てくるけど、「かすみよ、桜を隠さないで」って言ってるから、「あ、ほんとだ、かすみは春なんだな」と分かる。

こんな風につながっていくのが楽しいんだよね。

 

73. 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ / 前中納言匡房(さきのちゅうなごんまさふさ)

(読み)たかさごの おのえのさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなん

(訳)高い山の峯に桜が咲きました。里山のかすみよ、どうか立たないでおくれ、あの桜が隠れてしまうから。

 

大江匡衡(まさひら)=赤染衛門





大江匡房(まさふさ)73「たかさごの」





大江広元(ひろもと)源頼朝の側近。公文所(→政所)別当。

で、さらに毛利元就にもつながるらしい。

「つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける」という表現が美しいな~と。

最近、百人一首をちょっとずつ覚えてるんですが、、今日やったこの歌、表現がきれいな~と感じました。

37. 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける / 文屋朝康(ふんやのあさやす)

(しらつゆにかぜのふきしくあきののは つらぬきとめぬたまぞちりける)

意味は「風の吹く秋の野に、白く光る朝露。まるで糸を留めていない真珠が散り乱れているようだ。」という感じです。

「風に吹かれて露がパアッと散った様が、まるで真珠が散ったよう」・・っていう表現が、すごくきれいだな~と思ったんですよね。

情景が浮かんでくるというか。。

↓↓こんな感じかな?

しかも「露」は「涙」に例えられることもあるらしく、「散る」だから「恋が終わった切なさ」もあるのでは・・とのことでした。

なるほど~そういう心情も表してるのか~とさらに深まりました。大切な恋がひとつ終わったのかな。。

短編のマンガとか小説にしてほしいですね。

CMとかもいいかも。。